ただ、それだけでよかったんです

 電撃大賞の今年の大賞受賞作ですね、以下引用。

 

 ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。  自殺の背景には“悪魔のような中学生”菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はス クールカースト最下層の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと。彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残され た。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。 「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」  悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。  圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。

 

 引用ここまで。

 メディアワークス文庫じゃなくて電撃文庫からこれを出すのってなんでだろうなと思ったのですが、読み終わってみればとりあえず電撃文庫で良かったのかなと思いました。ラノベ青春ミステリという括りで読んでしまえば、まあまあ無難な一冊ではないかと思います。圧倒的な衝撃も逃れられない感動もなく、少し読めばだいたい細かい部分は置いといて、こういう話になるんだろうなって想像と近い展開はするのではないでしょうか。面白くは、正直なかったですね。

 ネタバレコメントアウトとかできるのかな、はてなblogって、よくわかりません。

 挿絵が竹岡美穂なんですけど、これどうなんでしょうかね。この人が挿絵やるとなんかこう、どうにもお話全体に綺麗な印象が出てしまって、文学少女あたりはそれでも全然よかったのですが、この話はもう少し陰惨な雰囲気を出しててもよかったのではないかなあと感じました。最後まで読めばまあ、さもありなんとも思いますが……。