二次元コンテンツにおける声優ライブ、及び、人生について

 これは思うところがあったのでちょっと書こうと思った、メモ書き程度のものです。それとこの文章を読んでいる人は大抵私のことをなんとなく知っていると思うので詳しいことは書きません。それとあくまで私の楽しみ方の話であって他人のそれを否定する気は一切ありません。

 どこから書こうかなと思いますが、何分昔の話はよく覚えてないし時系列も定かではないので、憶測思い込み事実誤認等は多々あるとした上で。

 昔の私は声優が顔を出して作品の演技をしたりキャラソンを歌ったりということがとにかく苦手でした。今となっては理由もよく覚えていませんが、おそらく二次元キャラはキャラ、声優は声優と別物として考えているため、実際の人間がキャラの声を出している光景に違和感があったのだと思います。具体的にどの作品の何を観てそう思っていたのかは定かではありませんし、思い込みもあったのだと思います。そんな私の考えを大きく変えたのはシンデレラの3rdライブBD、およびミリオン3rd幕張ライブBDでした。

 シンデレラは、まあオタクをやっていれば直接コンテンツに触れていなくても周囲からなんとなく一部のキャラの名前や見た目程度の情報は入ってくるものでした。詳細について知るようになったのはアニメ及びデレステだったと思います。当時の担当は文香とありすでした(今も好きですが、今は藍子Pをやっています)。シンデレラの3rdBDを手にとる一番のきっかけとなったのは、ありすの声優である佐藤亜美菜さんの存在だったと思います。佐藤亜美菜さんがありすの声優となり今のような支持を集めるまでは、御存じの通りちょっと他の声優にはないようなドラマ性がありました。最初はその話を聞いて「こういう経歴の人もいるんだなあ」と思ったものです。そして、3rdライブが行われたのはおそらく私がデレステにどっぷりハマっていた時期だと思いますが、このライブでの佐藤さんの評判が異常に良かった。絶賛の嵐です、どこをどう探しても褒めている人ばかり。アニメコンテンツの声優ライブはなあと敬遠してた私も、大好きなありすちゃんの声優がそこまでのパフォーマンスを見せているとなったら気にならないわけはないわけで。そのことをずっと覚えていて一年後、4thライブが行われ、またここでもやはり評判が良い。3rdの時もTwitterのトレンドに入り4thの時も同じくトレンド入りです(全曲で一番ランキングが上、この後5thツアーに入ってin factが歌われなかった公演でもトレンド入りするレベルでした)。あの評判が良かった3rdのパフォーマンスを上回ってきたそうです(今後今回の6thまで過去最高のパフォーマンスを更新し続けています。ボジョレーなんとかみたいです)。よしわかったそこまで言うならなんぼのものだと、発売して間もなかった3rdBDを手に取りました。

 そこには確かに佐藤さんによる圧巻のパフォーマンスがあったのですが、他の演者さんのパフォーマンスにも驚かされました。人それぞれもちろん技術の差はあれど、演者さんの気迫や輝きのようなものを感じました。ここではじめて声優が生身で二次元のキャラを演じることへの偏見が崩されたのだと思います。あるいは当時、ラブライブアイマスを通して女の子が頑張って歌って踊るコンテンツを好きになっていたので、声優ライブ(というかアイドルのライブ)は二次元三次元関わらずまさにこれなわけで、このような催し自体への抵抗感はそもそもなくなっていたのかもしれません。とはいえ全体の完成度の影響はおそらくあったのかとも思います。同じようなアイドルコンテンツのライブでもちょっと見るのが厳しいと思った作品も当時ありました。そのコンテンツも今では同じように愛していますし、今となっては当時のBDも観ることができます。これは偏見が完全に取り払われた結果でしょうか。また同じようにミリオン3rd幕張について触れますと、そもそもミリオンを知ろうと思ったきっかけはTwitterのフォロワーさんの影響でした。最初に触れたのは漫画です、大変評判の良いいわゆるゲッサンというやつです。これの3巻に私が愛して止まないアイルというアイマス全体でも今でもトップクラスに好きな曲がありまして、これが初披露(たぶん)されたのが幕張3rd初日でした。幕張3rdがいつ開催されたのかは覚えておらず、アイルの評判をリアルタイムで見ていたかはちょっと覚えていませんが、やはり最高の評判で私も本当にこの曲が好きだったのでこの1曲のために3rd幕張BDを買うこととなったのです。この時点でミリオンの曲はほぼほぼすべて知らない曲、キャラもゲッサンの主要キャラ以外はわからない。私が目にしたのは知らないキャラの知らない声優が歌う知らない曲(アイル以外)だったわけで、これはもう声優ライブとして観ることができますね。知っている二次元キャラの曲ではないので。ここで私は声優ライブというもの自体に決定的に興味を持つようになったと思います。

 そんなこんなで私は二次元アイドルの声優ライブにハマるようになったわけですが、だからといって現地参加したりLV行ったりするかと言ったらそれは別の話なわけです。私は自他ともに認めるキモオタなのですが、私は集団になったキモオタが本当に苦手なんです。単純に気持ちが悪いのもあるし、群れるキモオタは仲間が作れるキモオタなので、私みたく他人と人間関係をまともに作ることのできないキモオタとは違い、それに対してのやっかみのようなものもあります。まためんどくさがりなのもあります。コールを覚えるのがめんどくさい、ペンライトの振り方を覚えるのもめんどくさい。キモオタの同調圧力も嫌いです、コールはこうしろペンライトの色はこうしろ。調べれば調べるほど「めんどくせえ」と思ってしまいます。本当に現地が向いていない! 私は演者のパフォーマンスが観たいのであって、コールをしたいわけでもなければお前らのコール芸とかはどうでもいいのだと思っています。好きにやらせろ。周りに邪魔されたくねえ。これは今でも思っています。ライブを楽しむことに対する私のスタンスは、あくまで私個人と演者の間だけであって、その他の観客は邪魔でしかないのです。最初に書いたのですが別に他の大多数の方の楽しみ方を否定したりしたいわけじゃないのです、私がそういうのダメなだけなのです。なわけで、私はあくまでBD勢としてライブは楽しもうと思っていました。思っていましたが、割とすぐにそうではなくなる時が来ます。ミリオン5thライブの存在でした。

 虹色lettersという曲があります。ミリシタ初出の曲でエレナと美也の2人が歌っている曲なのですが、またこれが大変エモい曲でして。ミリシタのニコ生で初披露されたのですが、ちょうどその時ほんとうに人生きつくて追い詰められていたのですが、曲のあまりの清らかさに思わず号泣してしまう始末。人生の辛い時期をKanonAIRに助けられてきましたが、そのレベルです。救われた気がしました。感謝の気持ちでイベントも全力で走りました、そりゃあもう。またこの曲に限らずミリオンとシンデレラでは全体的にミリオンの方が曲が好みなこともあり、一番は虹色letters聴きたさに、また他の曲もどうしても生で聴きたくなり、ミリオン5thにおいて私ははじめてライブ抽選申し込みを行います。といってもCDを積んだりはしません、あくまで普通に買った分の抽選券で当たってくれれば、という気持ちでした。諸々のめんどくささよりも生歌聴きたさが勝った瞬間です。結果は両日落選だったわけですが、当日2日目のLVが普通に取れそうだったので取ってしまいました。2日目は虹色lettersが確実に披露されることがわかっていたので勢いです。LV最前はペンライトふらなくてもコールしなくても座って観てれば周りもそんなに邪魔にならないということで一切の準備をせず会場に向かいました。周りがいろいろやってる中、私は最初から最後まで座っていましたし、ペンライトも持っていきません。コールも杏奈に対する「応援するよー!」しかやっていません。隣の人とか、ずっと座って何もしゃべらねえ奴がいきなりあそこだけ「応援するよー!」と叫ぶもんだから何だコイツって思ったかもしれません。ともあれ初めて現地ではないにせよ会場でライブを楽しむということをしたわけです。楽しんでるように見えないかもしれないですが私なりに楽しめました。現地で一番大切なのは隣人ガチャだと実感した機会でもありました。隣人が厄介勢だったらそれだけでストレスMAX、私なんか短気なんでトラブル可能性も0ではありません。幸いこの時は隣は普通(といってもコールうるさかったりしましたが、あの会場では普通の範囲でしょう。「普通」に楽しめないのは私なので)で、あきらかな厄介は2つ隣だったのでなんとかセーフでした。元々は現地に行くつもりであったので、現地参加へのハードルが取り払われたライブでもありました。

 そして今回、私はシンデレラ6thにて初の現地参戦を果たしました。理由としては職場の先輩がチケット余ったからというただそれだけのことです。といっても現地が地方だったら参加していたかどうかはあやしいところでした。メットライフドームならまあ余裕で帰ってこれる場所なのでなら行ってもいいかな、と。既にそれだけのノリでいけるくらいには現地への抵抗はなくなっていました。ミリオン5thのLVがいい緩衝材になったのかもしれません。流石に手ぶらで行くのはどうかと思ったのでペンライトも二本準備しました。郷にいては郷に従えともいいます、そのくらいは最低限やるべきでしょう。コールはそんなにやるつもりもありませんでした(実際ほぼほぼしなかったです)。キモオタの多さに辟易しながら現地に向かい、チケットと配席図を確認して先輩と私は仰天します。一日目はスタンド席でもなかなかの前方、そして二日目はなんとセンターステージのド正面です。最前ではなかったですが先輩曰く、このくらいだと全体がかなり近くに見えて良いとのことでした。横に極端に体のでかい人でもこなければ最強の神席です。そこで私は人生最高の経験をすることとなりました。

 もう少し続きます、今度書きます。

 続きですが仕事で忙しく一週間開いたため、すでに記憶があいまいです。こういうのはその場その時のテンションで最後まで書き上げないといけません、学びました。

 とはいえこれは別にライブレポではないので細かく感想を書くつもりはありませんが。スタンド席はメイン、センター、バックステージ一応全て視界には入れることができるものの、演者の表情などはスクリーンで観るような状態です。近いが遠い。トロッコがメインステージからバックステージ間の円周を移動する時はかなり近くで演者さんを見ることができたものの、「今、目が合った、目が合ったよ!!」とまではなかなか言えないかなと思いました。双眼鏡とかがやはり必須アイテムなんですかね、よくわかりませんが。ともあれ対して二日目はメイン、バックステージは直接見ることは結構難しい(私は背が大変低いのです)のですが、センターステージはド正面です。演者の仕草や表情余裕でわかる距離、演者の立ち位置によっては一切視界に他の人が入ることなく観ることができました。センターステージ直近のすばらしさを一番最初に実感したのはドレミファクトリーです。春瀬なつみさんがね!!!!!!!!!! 目の前にいるんですよ!!!!!!! 目の前ですよ!!!!!!! この人、ほんとに成人してるのかいなって思うくらいパフォーマンスの時は薫ちゃんなのです、めっちゃ笑顔だし、ぴょんぴょん飛び跳ねるし、ちっちゃいし。今回の公演通して私の位置からはかなりの部分なっぴーが一番近くにいたんじゃないかと思います。なんていうんですかね、あんだけキャラそのものな演者さんがこんなにも近くにいるという、「これは現実なのか? 俺は今どこにいるんだ?」という私の語彙力では到底言葉にできないあの体験。いやほんとなっぴーかわいかった、ライブ終わってもこれずっと言ってました。なっぴーかわいい。事務所に所属してはいるものの普段はOLとして働いているらしいという事実でなんかたまらんですね、なんで私の職場になっぴーいないんだろう。他にもセンターステージ直近で観ることができたのは、今井麻夏さん、原紗友里,さん、安野希世乃さん、小市眞琴さんなどいらっしゃったと思うのですが、なんといっても佐藤亜美菜さんと黒沢ともよさんが圧倒的な存在感だったと思います。

 所謂いい曲ゾーン(しっとりした曲多め)の二曲目が橘ありすのin factです。先にも書きましたが、二次元アイドルライブに触れるそもそも最初のきっかけとなった曲です。in factは3rdからずっと披露されていますし、キャラ1曲目だし今回のライブでも歌われるかは微妙かと思っていましたが(一日目終わった時点では来るんじゃないかという予想にかわったけれど)、イントロ流れた瞬間の喜びといったらなかったです。来るとしたら十中八九センターステージだろうと思っていたので(この感覚大体の人には通じると思います)なおさらです。あの切ない曲を繊細に力強く歌い上げるのはさすがです。キャラの中でも声にかなり特徴があるというのもあると思いますが、キャラとして歌うのが大変上手いなあという印象があります。ライティングも綺麗だったなあ。今回は照明演出もありましたが、基本歌と表情で橘ありすをあの会場に呼び出す、なんだかもう演者は魔法使いみたいなものです。一緒に行った先輩はこの曲の途中でペンライト振るのをやめひたすら号泣してました、ライブ終了後隣の席の人に謝ってたくらい。人の心を動かす力ですね。さて佐藤さんのパフォーマンスに対し「さすが元アイドル」というような感想はよくあるものですが。実際他のグループ曲などでダンスを披露してるのを観るとそりゃあそうという気もしますが、ことin factに関して言えば佐藤さんが橘ありすに真摯に向き合ってきた結果であって、アイドルどうのではなく一人の役者としての努力の結実なのだと思いますね(別に佐藤さんに限ったことではない)。あと、その次の次に披露された黒沢ともよさんが歌う、赤城みりあのわたぐもですよ。これはもう、なんか何も言えねえ、ミュージカルとか劇団黒沢ともよとか言われてますが、まさにそれ。もう伝えられないのでBDで観てほしいのですが、ああ、BDで伝わらない現場の存在感ってのはこれのことかと思いましたし、あれを間近で観ることができて私はもう満足です。この人はなんか演者さんの中でも突出している印象がありますね。みりあはおねえちゃんになったのだ。あの台詞はあざとくずるいですが強烈で、デレアニでは17話が最高に好きな私としてもこみあげてくるものがありました。センターステージのこと書いてるので省略しますが、in factとわたぐもの間にあった洲崎さんのVoyageも女神降臨してましたし、この3曲は二日目最高の流れだったのではないかと思いました。

 アンコールのGOINやおねシンでもセンターステージは使われるのですが、もうどっちがどっちだか忘れましたけれど、ここでも春瀬さん目の前で正直もう春瀬さんしか見てなかったです。ほんと薫ちゃんすごいんだ。あとこっちはおねシンだったと思いますが、佐藤さんめっちゃこっち見てくれました、手を振ってくれました……幸せだった。先輩の隣二人が女性(この方達の方がステージに近く通路を挟んでいたので一番いい席だったと思います、演者からもよく見える位置だったはず)だったためか佐藤さんはサービス過剰でしたね。ありがとうございます、ありがとうございます。

 そういえばデレステVRはこの体感をした後だとまた違う感動がありますね。二日目を経験して「VRがやりたかったのはこれのことか」とはじめて見えてきた部分もありましたし、この二日目の体感をVRの楽しみに落とし込むことができそうです。

 全て終わったのでここからは暗い話をするのですが、個人的には今回の二日間を通して思ったのは、現地に行くのであればステージ直近を引かなければあまり意味がないなというところでした。直近で演者さんを見ることができない以上は人の多いLVに過ぎず、現地の空気感というものもやはり薄皮一つ向こうのものだという印象です。その環境で演者のパフォーマンスを楽しむのであれば綺麗に体裁整えられたBDでいいですし、せめて生っぽいのがよければLVで充分かなあと思いました。ただ神席を引けた時の喜びは、私の人嫌いのデメリットなんかどうでもよくなるくらいのものでしょう。「いま目が合った! 俺に笑いかけてくれた!」こういった感想を今まではコイツ何言ってんだ程度のものかと思っていましたが、なるほどそうなるのもよくわかりました、ごめんなさい。そこには私と演者1対1(と錯覚できるほど)のコミュニケーションがありそれこそが現地でないと体感できないものだと思いました。ただ今回は隣席がよかったので問題にならなかったのですが、隣席、前後あたりが厄介勢だと全部台無しに思えてしまうのでしょうね。

 ともあれ二日目とても貴重な体験を出来まして、神席引いた先輩には一生感謝です。間違いなく人生最高の一日だったと断言できるくらいです。今後私が現地のチケットをとれたとしてもあれ以上の席を引ける気がしませんし、正直なところ今後の人生二度とあれ以上の幸せには巡りあうことはないだろうことを思うと今後の人生には絶望しかありません。接近という意味では声優イベントでも握手会やら何やらありますが、別にそういうのを求めているわけではないし、ライブを通して二次元アイドルが次元の壁を超えて私の前にいるのを実感したいだけなのです。よほどの運がないと二度と無理なことです。ですが、もう満足ですし、このままだらだら生きているくらいならいつ死んでもいいやと心底思えました。別に自分から死にやしないと思いますが。